VMware Integrated Container の UI プラグインを Web Client にインストールしてみた

• 概要
• 環境
• fugafuga

概要

VMware Integrated Container には vSphere Web Client 用のプラグインが用意されており、それをインストールすることで Web Client 上でコンテナホストの情報を表示することができるようになります
手順がわかりづらかったのでまとめてみました
環境は過去に作成した環境を利用します

環境

仮想環境

• ESXi 5.5.0
  
  • CPU: Xeon E5-2690 (Sandy Bridge 世代)
  • Memory: 400GB
• VMware vCenter Server 5.5.0
• VMware Integrated Contaier v0.8.0

インストール

作業はすべて vCenter (VCSA) 上で行います
VCSA はあらかじめ SSH を有効にしておいてください
VCSA の IP アドレスは 192.168.0.10 とします

• ssh root@192.168.0.10
• shell.set --enabled true
• shell
• chsh -s /bin/bash root

最後の chsh は次回 SSH したときに shell モードで起動するための設定なので今回とは直接関係ないですが、設定しておきます
ログインできたらインストールを行います
作業はカレントディレクトリ上で行います

• wget ‘https://bintray.com/vmware/vic/download_file?file_path=vic_0.8.0.tar.gz’ -O vic.tar.gz
• tar zvxf vic.tar.gz
• cd vic/ui/VCSA
• vim configs
  
  • VCENTER_IP=”192.168.0.10”
  • VIC_UI_HOST_THUMBPRINT=”xx:xx:xx:xx:…”

サムプリントの値は各自の vCenter の値に合わせてください

• ./install.sh

でインストールを開始します
作業中に VCSA にログインする Admin ユーザのパスワードを要求されるので入力してください
VIC UI registration was successful が出れば成功です

• ls /etc/vmware/vsphere-client/vc-packages/vsphere-client-serenity/*vic*

にインストールしたプラグインがあります

• service vsphere-client restart

で一旦 Web Client のプロセスを再起動しておきます

動作確認

https://192.168.0.10/vsphere-client/ にアクセスしログインします
「The vSphere Client web server is initializing」の画面が表示される場合は Web Client が起動中なので少し経ってからアクセスしてください
20, 30 分ほど時間がかかる場合があるので気長に待ってください

ログインできたら「管理 -> ソリューション -> クライアントプラグイン」でプラグインが有効になっていることを確認します

この状態で 1 台 VCH を作成してください
そして VCH のサマリ情報を確認してみましょう
すると docker にアクセスするためのエンドポイントの情報が確認できるようになっていると思います

さらに docker コマンドで 1 つコンテナを作成してください
そしてコンテナ用の VM を確認するとバインドポートやイメージ情報が Web Client 上で確認できるようになっていると思います

最後に

VIC の UI 用のプラグインを VCSA にインストールして Web Client の拡張を行ってみました
実は VIC はこの間 v0.9.0 がリリースされました
https://github.com/vmware/vic/releases/tag/v0.9.0

で、そのリリースの中に HTML5 用の UI プラグインも追加されています
本当はこれを動かしたかったのですが、vCenter 6.5 の環境が必要で動かすことができなかったので今回は Web Client 用のプラグインを試しました

v0.9.0 はまだプレリリースでバイナリもダウンロードできないので、git からソースを直接ダウンロードして自分でビルドするしかないのです
v0.9.0 のタグをチェックアウトするとわかるのですが、プラグイン用のディレクトリに「HTML5Client」というディレクトリが増えています
https://github.com/vmware/vic/tree/v0.9.0/ui/installer/HTML5Client

おそらくこれを使って同じようにインストールすれば vCenter 6.5 の環境にもプラグインをインストールすることができると思います

Tips

Web Client のログは以下にあります

• tail -f /var/log/vmware/vsphere-client

参考サイト

• https://vmware.github.io/vic-product/assets/files/html/latest/vic_installation/install_vic_plugin.html